はじめに
「全世代向け総合的・継続的キャリア支援」のような取り組みは、制度や方針があっても現場に届ききらないところから生まれるモヤモヤを、減らしていくのに効きやすい一手です。
忙しさが続くほど周知物を読む時間が取れず、誤解や遠慮が残りやすい場面があります。
当事者同士が同じ前提で話せる材料を揃えることが、定着の土台になります。
施策のバンドル
年齢別ワークショップ。
また、上司によるキャリア面談。
さらに、社内キャリアコンサルタントによる相談・カウンセリング。
加えて、階層別・専門研修など、グループで体系化したスキルプログラム。
うまくいかせるコツ
相談窓口の連絡先・守秘・利用のしやすさを、入社時と定期周知で繰り返し示すと安心感が増えます。
集団結果のフィードバックと改善サイクルをセットにしないと、事務対応で終わりがちです。
安全に発言できるルール(否定しない・守秘・全員ではない参加型も可)を冒頭で共有すると深い話になりやすいです。
議事の共有範囲(全体共有/要約のみ)を決め、次のアクション担当を一人置くと「良い話で終わり」を防ぎやすいです。
守秘と上司面談の役割分担を説明しておくと、相談しやすさが上がります。
キャリアの話は年次イベントだけにせず、日常の1on1に軽い問いを混ぜると継続しやすいです。
期待できること
年齢・性別に関わらず、キャリアを考える機会が継続的に得られる。
また、上司・専門家と話しながらキャリアプランを具体化し、必要なスキルを研修で補完できる安心感が持てやすい。
さらに、多様な人材が活躍する土壌づくりにつながりやすい。
事例
雪印メグミルクでは女性管理職比率向上、男性育休、非正規の正社員転換などD&Iが進み、従業員の7割が将来像を描けているとの調査結果や、人材育成評価の向上が報告されています。
効果を見る目安
目的達成の中間指標(行動・制度利用・理解度)を一つずつ決め、四半期で見直すと軌道修正がしやすいです。
企業事例
雪印メグミルク株式会社では、これらの取り組みにより、女性管理職比率が2%台から6.1%に増加し、男性の育休取得率も上昇、非正規社員の正社員転換も増えるなど、ダイバーシティ&インクルージョンが推進されました。
また、従業員の7割が自らのキャリアの将来像を描いていると回答し、人材育成に関する評価も大きく上昇しました。