組織文化
ワークライフバランス
関連
公平さ・透明性, 身体的キャパシティ, 支援的文化
Willoopのエンゲージメントサーベイで「ワークライフバランス」のスコアが低い組織では、柔軟な働き方を選ぶと待遇やキャリアが不安定になるという前提が残り、本音の働き方を選べない感覚が広がりやすくなっています。勤務日数・時間を自分で決めつつ、正社員としての公平な扱いを維持するのがこの施策の本質です。
こんな悩みを解決できます
週3や時短を望んでも制度上は非正規しかなく、給与・昇進・担当業務に差がつく。ライフイベントのたびに雇用形態を変えたくないメンバーが多い——そんな組織向けの施策です。
こんなサーベイ結果の時に効果的です
Willoopのサーベイにおいて、以下の設問のスコアが低い組織に特に推奨されます。
- 「仕事と私生活のバランスを保てていると感じる」(ワークライフバランス)
- 「公平な評価制度や処遇の透明性があると思う」(公平さ・透明性)
- 「長時間働いた日の退勤後でも、別の活動をする余力がある」(身体的キャパシティ)
- 「この組織は社員を大切にしてくれていると感じている」(支援的文化)
働き方の多様化と処遇の公平性が両立すると、選択への不安が下がります。
具体的な実行施策
- フリー正社員制度の設計 — 勤務時間・日数を本人が宣言し、正社員として扱う。給与・賞与・業務内容での差別をルールで禁止する
- 月単位の勤務形態変更を可能にする — ライフイベントに合わせて柔軟に見直せる手続きを用意する
- 働き方宣言制度の整備 — 社員が自身の望む働き方を言語化・宣言し、上司と合意のうえ実施する。フォーマットを用意するとスムーズに機能する
- フレックスタイムの整備 — コアタイムと総労働時間を明確にし、柔軟な始業・終業を可能にする
- リモートワーク制度を標準の選択肢として位置づける — 職種別にリモート日数とセキュリティ要件を定め、「特別扱い」でなく標準の働き方の一つとして整備する
施策の優先順位の目安
すべてを実施する必要はありません。自組織の状況・予算感に合わせて、取り組みやすいものから選んでください。
まず始めやすい(準備不要・低コスト)
- フリー正社員制度の設計 — 就業規則のひな型作成から今月始められる
もう一歩踏み込む場合(計画と準備が必要)
- 月単位の勤務形態変更を可能にする — 申請フローと勤怠・給与システムの改修が必要
本格導入(外部支援・予算確保推奨)
- 働き方宣言制度の整備 — 宣言書のテンプレ作成と管理職との合意形成が必要
- フレックスタイムの整備 — 就業規則改定と勤怠システムへの対応が必要
- リモートワーク制度を標準の選択肢として位置づける — セキュリティ整備と職種別ルール策定が必要
期待できる効果
正社員のまま多様な勤務が選べると、生活最適化とキャリアの連続性を両立しやすくなります。「柔軟に働いたら評価が下がる」という不安が解消されると、能力を持ちながらも働き方の制約で離れていた人材の定着にもつながります。
セルフチェックリスト
自組織に当てはまるものがあれば、この施策を検討してみてください。
- 時短・短週は非正規扱いになっている
- 柔軟勤務者が「本線」から外れたと感じている
- ライフイベント後の復帰プランが画一的
- 採用時に働き方の選択肢を説明できていない
- 制度はあるが利用者が極端に少ない
- リモートと出社で評価に差があると噂される
- フレックスやリモートが「特別扱い」になっている
企業事例
株式会社エグゼクティブでは、勤務時間や日数を社員が設定できるフリー正社員制度を導入し、給与・賞与・業務での区別を設けず、月単位での勤務形態変更も可能にした例が紹介されています。また、サイボウズ株式会社の「働き方宣言制度」では、社員が望む働き方を宣言し実行できる仕組みを整え、働き方改革のモデルとして広く紹介されています。アクトインディ株式会社では在宅・短時間勤務でペースを選べる環境を提供しており、制度の柔軟性が社員の定着と意欲の維持につながっています。